キャベツ菌核病
病原菌はハクサイ、ブロッコリー、レタスなどの野菜や花など多くの植物に感染する。黒色の菌核から子嚢(しのう)盤が作られ、その中に作られた胞子が伝染して発病する。@ishii
キュウリ褐斑病
主に施設栽培のキュウリでよく発生する。各種薬剤に対する耐性菌が発達しやすく、防除には耐病性品種が有効である。@ishii
ウリ類うどんこ病
葉や茎に白い粉を振りかけたような症状がみられる。各種薬剤に対する耐性菌が発達しやすいが、キュウリでは耐病性品種も普及している。@ishii
トマト黄化葉巻病
ウイルスで引き起こされ、近年全国的に発生して問題となっている。防除には耐病性品種を栽培するほか、病原ウイルスを運ぶ虫(タバココナジラミ)の殺虫剤による駆除、防虫ネットの利用などが有効である。@ishii
バジル(メボウキ)ベと病
2014年、東日本で初めて発生し、2015年には淡路島でも発生した新病害。健全種子を利用するほか、施設栽培では過湿にならないよう注意する。@ishii
コマツナ白さび病
はじめ葉に小さな白色斑点が生じ、被害部はやがて拡大して盛り上がる。天候が不順で降雨や曇天が続くと発生が多くなる。被害株は圃場に放置したり、すきこんだりせずに処分する。@ishii
カンキツかいよう病
カンキツの代表的な細菌性病害である。葉、枝などに発生するほか、被害果実の商品価値を低下させ、多発すると樹体が衰弱する。薬剤防除や防風垣の設置、雨よけ栽培が行われる。@ishii
モモせん孔細菌病
モモの代表的な細菌性病害である。葉や枝、果実に被害が出る。葉に穴があくほか、激しい場合は落葉する。薬剤防除や防風垣、防風ネットの設置を行う。@ishii
ナシ黒星病
「幸水」、「豊水」などほとんどのナシ品種で発生が見られる最重要病害であるが、最近これに強い抵抗性を持つ「豊華」などの良質品種が登場している。薬剤防除回数の削減や特別栽培の実現にも期待がかかる。@ishii
ナシ赤星病
ビャクシン類のカイヅカイブキなど、別の植物(中間宿主)の上で越冬した菌の胞子(小生子、担子胞子)が春先に飛散してナシに引き起こす病害。農地周辺の宅地化が進み、最近発生が増加傾向にある。@ishii